平成27年9月25日から26日にかけて東京で行われた医療コース研修「弁護士メディカル入門コース」に出席してきました。この研修は、2日間にわたり終日、交通事故賠償に必要な医療の知識を習得するというものです。内容は大きく分けて頚部損傷、頭部外傷、骨折の3つで、講師は大学や基幹病院に勤務され、診察や手術執刀されている臨床経験豊富な第一線で活躍中の医師の方々です。頚部損傷では、頚部の解剖学・生理学の基礎知識、頚部損傷に関する診断・治療等の理解、低髄液圧症候群、症状固定と後遺障害認定等について、頭部外傷では、頭部の解剖学・生理学の基礎知識、頭蓋内圧亢進のメカニズムの理解、頭部外傷の診断と治療、外傷性てんかんの診断、高次機能障害等、骨折では、骨の解剖学・生理学の基礎知識、関節の外傷に関する基礎知識、骨折の治療方法・治癒過程に関する基礎知識、骨折治療の異常経過、合併症等についての講義が行われ、時折実際の手術についてのビデオも放映されました。また、治療器具や人体模型等を使った講義もあり、ふだん書籍を読んでいるだけでは知ることのできない知識を得ることができたと思います。