平成27年1月16日に大阪府豊中市で開催された交通事故研修(医療セミナー)に参加しました。
今回のテーマは「繊維筋痛症」で、脳神経外科を専門とされておられる医師をお招きしてお話をうかがいました。
繊維筋痛症に関するアメリカリウマチ学会のとらえ方及びイギリスでの研究、日本でのとらえ方について比較をするとともに、その賠償における考え方について示唆に富んだお話が聞けました。
日本繊維筋痛症学会では、繊維筋痛症を「比較的頻度の高いリウマチ性疾患」としていますが、アメリカでの20年以上にわたる研究の歴史を振りかえると世界の趨勢と日本での繊維筋痛症に対するアプローチは異質に見えます。
とはいえ、交通事故の損害賠償の分野における繊維筋痛症のとらえ方については、事例が増加傾向にあるものの、まだ固まっていないと考えられますので、今後の動向に注視する必要があるでしょう。